Mマウントレンズだが、Mマウントのカメラでは使えないという、とんでもレンズ。ヘリコイド付きMマウントアダプター側でフォーカスを調整するためだ。しかも沈胴。ちなみにMマウントカメラ用も売っているが、2倍くらい高くて、沈胴しない。
色々機材を売っぱらったあぶく銭で買ってしまった。Voigtlander純正のVM-E Close Focus Adapterと合わせて使うことになっているが、SHOTENのLM-SE M (L)でもちゃんと使える。
簡素な光学系とは思えない、好ましい描写。トリプレットに毛が生えた程度と思いきや、テッサーやエルマーよりはリッチな構成なのか。でも昔のヘリアーとは構成がちょっと違うね。
ヘリコイド5mm繰り出しのLM-SE M (L)との組み合わせで、41cmまで寄れる。4mm繰り出しでは50cm、4.3mm繰り出しでは45cmだそうだ。
操作性も驚くほど問題ない。沈胴させると素晴らしいコンパクトさ。
線は太めで、繊細とは言えない。
絞ればこの通り、周辺減光はほぼ解消する。
欲を言うのであれば、焦点距離は35mmか45mm~が良かった。
周辺減光が大きいレンズは、トリミングがしにくい。していないけど。
ボケの質も量も不満はない。
どの切り口で見ても「これでいいやん」以外の感想が出てこない。