Super Takumarと虹色フレア

 最近、Pentaxから出たsmc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classicは、プアなコーティングで円形のフレアは盛大に出しつつ、コントラストを低下させる反射は抑制するコンセプトだと受け取った。良き。ちょっとだけ欲しい。

フレアは関係ないSuper-Takumar 1:1.4/50(後期)の作例

 名前はsmcだけど、smcになる前のSuper Takumarのセルフ・オマージュっぽい。じゃあ、手持ちのSuper Takumarでも虹色フレア出せるんじゃないか?と思ったが、Super Takumarは17年も所有しているのに見たことないな。ならば試しに行こう・・・と出かけたけど、空が曇っていてフレアは出なかった。残念。また今度。

 しかしPentaxはこのレンズでさも新しい価値を市場に提案したかのようになっているが、classicの名のもとに印象的なフレアが出るレンズと言えば、VoigtlanderのNOKTON classicがはるかに先である。マルチコート版でもこれだけ出るんだから、シングルコート版はもっと出るのだろうか。色味が違うだけという説もある。

NOKTON classic 35mm F1.4 II MC VMの虹色フレア

追記 6/24
 Super Takumar 50/1.4の虹色フレアについて、晴れたので試してみたけど、どうやっても出なかった。もしかしてKenkoのNDフィルターのMCがフレアを抑制しているとか? それともSuper Takumar 55/1.8の方なら出るのか?

虹色フレアが出ないSuper-Takumar 1:1.4/50(絞り開放)

追記 6/25
 Super Takumar 55/1.8(前期)で試してみた。一応虹色フレアが出ることは確認できた。しかし曇っているせいで、ND4を付けても開放F1.8だと1/8000sで白飛びしまくる・・・。ND16あたりが必要なのか。
 また、私の手持ちだと55/1.8よりも、50/1.4の方がレンズの状態が良く、スペック的にも使いやすいんだがなぁ。
 あと、フレア抑制を謳うNDフィルターが多いが、それはNDフィルターによるフレアの話であって、レンズの内面反射による虹色フレアとは無関係なのだろうか? ・・・安い可変NDでも買おうかな。

Super-Takumar 1:1.8/55(絞り開放)の虹色フレア

 安い可変NDフィルターを買って、色々試してみた。

 とりあえずの結論として、Super Takumar 50/1.4(後期)は虹色フレアが出ないわけじゃないが、かなり出にくい。無駄に優秀じゃないか。色も赤側に偏っていて、紫側はあんまり出ない。環状のものに限らず、フレア自体が出にくく、出ても赤に偏っている。

 初期型はどうなのかな。トリウムじゃないやつ。

Super-Takumar 1:1.4/50(絞り開放)の虹色フレア

 55/1.8(前期)の方はそこそこ出やすい。色も赤から紫までバランスよく出る。虹色フレアを狙うなら絶対こっちがいい。ヘリコイドがスカスカで気分が乗らないから、分解してグリス塗りなおそうかなぁ。

Super-Takumar 1:1.8/55(絞り開放)の虹色フレア

 ちなみに、NOKTON classic 35/1.4は虹色フレア自体は出やすいが、内側の環の色は赤に偏っているため、彩り的にはちょっと地味だ。外側の環はもう少し虹色になるが薄め。

NOKTON classic 35mm F1.4 II MC VMの虹色フレア