完全にデザイン素人だが、見た瞬間「これは酷い」と思うことはある。私の感覚(偏見)を整理してみた。
(1)縦横比
横長すぎても、縦長すぎても不細工に見える。何らか最適なアスペクト比があるだろう。何となくだが、これはペンタ部を除いて本体の箱型部分だけで考えた方がしっくりくる。
一つ目のパラメータは、幅を箱部分の高さで割ったもの(W/H)とする。
(2)ペンタ部
もう一つの要素はもちろんペンタ部だ。これは基本的に高すぎると格好悪いと思うが、幅で正規化するべきか、箱部の高さで正規化すべきか・・・なんとなく後者の気がした。
それと、ペンタ部の左右にダイヤルがあって、シルエットとして段差が小さく見える場合、多少マシに見えるということに気づいた。なのでペンタ部の「高さ」ではなく「段差」を見る。
ということで、ペンタ部の段差(左右で大きい方)を箱部分の高さで割ったもの(P/H)をもう一つのパラメータとする。
(3)マッピング
ということで、マッピングした。各数値は画像から適当に読み取ったもので、正確ではない。
ここでは横軸に縦横比、縦軸にペンタ部の段差を示している。もちろんほかにもパラメータはたくさんあるが、それは表現できていない。マウントの大きさ、上下・左右位置、ダイヤル位置、なで肩など。また縦軸も横軸も高さHで正規化しているので、絶対的な大きさは表現できていない。
シルエットだけを見れば、私はα7シリーズよりもα9(≒α1)シリーズの方が好みのようだ。実際に見るとデカくて引くけど。Zfもシルエットはいいが、実際に見るとデカくて引く。
ペンタ部の高さは一定以下が良い。フラットトップのカメラはどれもいいのだが、架空にかなり横長、かなり縦長なのを作ってみると、やっぱり格好悪い。
(4)その他の気づき
・α7シリーズ(Cは除く)は正面から見て右上の肩が低く、ペンタとの段差が大きいのが気に食わない。Sonyのマウント位置はどれも、高さ方向に中心から少し上にずれていて、下が余っている。これがちょっとイマイチな気がする。
・Nikonはファインダー偏重なので、ペンタが大きい。あとマウントもデカいので高さ方向に大きくなる→縦横比を稼ごうとすると横幅も大きくなる→全体的に巨大になる、というのがZfなのかな。
・Canonは上図のマップ上は悪くない位置にいるが、なで肩がとても気に入らない。ずんぐりむっくり感がすごい。肩を削ったせいで、デブに見えている気がする。
・FujifilmはX-T5はいいのだが、GFX-100IIとX-S20がそれぞれ真逆の方向で良くないので、X-T1桁シリーズはまぐれなのだろう。
「形態は機能に従う」とは機能を突き詰めれば自ずと美しいデザインになる、という意味だが、実際には機能のために見た目を犠牲にすることはよくあることだろう。ある程度は仕方ないけど、できれば見た目も自分好みのカメラがいいよね。私はX-T5とα7Cのデザインは結構気に入っている。それぞれCONTAXとLiecaのパクr(略)