過去に撮った写真の焦点距離(35mm換算)の分布を調べてみた。
集計ルール
35mm換算焦点距離で~19mmを超広角、20~29mmを広角、30~39mmを中広角、40~59mmを標準、60~99mmを中望遠、100~249mmを望遠、250mm~を超望遠と定義した。
EXIFに焦点距離が記録されている写真のうち、超望遠域は連射することが多く、集計に相応しくないと判断したため、これを除いて各年で合計が100%になるように正規化した。RAWとJPGや、現像設定違いのJPGなどの重複は除外。撮った後、削除した写真も除外。スマホの写真は含めていない。
2020年はコロナ禍で全然撮らなかったので、それ以降の4年分を見てみた。まだ2024年は全然終わっていないけど。
毎年、中広角~中望遠が75~80%を占めている。しかしその内訳には劇的な変化があり、すごい勢いで中広角が増え、代わりに標準が減少している。
20年分のデータ
人の嗜好はこれほどにも変化するものなのか・・・中広角~中望遠について、過去20年分を見てみた。
フィルム時代から55mmレンズ一本で撮っていた(24mmと35mmも持っていたがほぼ使わず)ので、自分では昔からずっと標準偏重野郎だと思っていたが、意外なことにデジカメを使い始めた頃は、中広角と標準は同じくらいよく使っていたようだ。
しかしその後は減少の一途を辿り、35mmへの苦手意識が醸成されていったことが見て取れる。そして2022年にNOKTON classic 35mm F1.4を買ってから息を吹き返した。
愛用のFA77/1.8がAPS-Cでは望遠に、フルサイズでは中望遠に分類されるため、中望遠の使用率が途中から盛り上がっているのはその影響は受けているのだろう。
同じデータだが、積み上げプロット(前述の通り~249mmで100%となる変則的な正規化)で見るとこのようになる。2011年は意地でDP2xを使っていた。2012年はK-5 + 70-200mm F2.8にはまっていたなぁ。2016年はK-1 + FA Limitedの3本でほとんどを撮っていた。分布が特殊な年は、思い当たる節がある。
現在の機材
今となっては、X-T5にはNOKTON 23mm F1.2(換算35mm)があるし、α7CにはMマウントのNOKTON 35mm F1.2とNOKTON classic 35mm F1.4があり、GFX50S IIにはFA43mm F1.9(換算34mm)があり、もちろんX100Vは換算35mmのレンズ固定である。全部違った個性を持っている。
さらに言うと今修理中のフィルムカメラFE2にもAi Nikkor 35mm F2があり、使う予定はないがPENTAX MEには・・・FA35mm F2は売ってしまったので、M42のFLEKTOGON 35mm F2.4を付けるしかないな。ということで、今手持ちのすべてのボディで35mm単焦点が使える状態になってしまっている。
どうでもいいが、交換レンズ単体ではセンサーサイズ最大のGFXで使っているFA43/1.9が最短・最軽量だという違和感。一眼レフ用だから、ミラーレスに付けたらMマウント用のNOKTONの方が短いけど。
なおPENTAX MX-1は豆粒センサーのズームコンデジでなので勘弁してもらいたい。
この中で、今年一番使っているのはX100Vだった。昨年は全単焦点レンズ中で使用率No.1だったNOKTON 35mm F1.4は、F1.2と出番を食い合って順位を落としている。
今年の紅葉の季節、友人とのいつもの撮影ツアーは、「(換算)35mm縛り」ということになっている。私のメイン機をどれにするか迷っているが、まぁGFX + FA43/1.9かな。FE2 + 35mm F2をサブ機として持っていこうと思っている。これでライカとツアイスを迎え撃とう。