これまではFujifilm X-T2にマウントアダプター(場合によってはレデューサーレンズ入り)を付けて、Nikon FやPentax K, M42, Leica R等の一眼レフ用レンズを使っていたが、レンジファインダー用レンズも使いたい、となるとフルサイズミラーレスしかない。・・・ということで、マルチマウント母艦としてα7Cを買った。
・α7Cを選んだ理由
まずはNikon ZシリーズかCanon RシリーズかSony αシリーズかで迷った。とりあえずデカくて重いやつは除外、オールドレンズメインなのでAFとか連射とかはどうでもいい。店頭で触ってみて、ネットでスペックやレビューを調べて、候補を絞り込んでいった。
まず絶望したのは、どれも電子接点なしのレンズを付けたときに焦点距離をExifに記録できないこと。これまで使ってきたPentaxのK10D以降の一眼レフや、Fujifilmのミラーレスはどれも当たり前に記録できたのに。
・Nikon Z
Nikon Z5は値段の割にファインダーが素晴らしい。が、形態は機能に従うとしても、Zはどれもデザインを蔑ろにしすぎだと思う。ヤケクソじみた馬鹿でかいマウント径と短いフランジバックはいい。
・フランジバックとマウント径
余談だが上図において、あるボディのマウントの点よりも、ある程度右 and/or 下にあるマウントのレンズは、そのボディに取り付けることができる(可能性がある)。例えば、ZマウントボディにはEマウントレンズが付くが、逆は物理的に不可能だ。
フランジバックに比べて径の縛りは弱く、十分にフランジバックに差があれば多少は径が大きくても付けられる。例えば、Leica MボディにCanon EFレンズは付けられる。
そういう意味で、一眼レフ時代にはEFマウントが互換性最強(一番左上にある)だったが、今のミラーレス時代にはZマウントが最強といえる。
とはいえ、レンジファインダー系(Leica MやContax G)レンズを付けるだけなら、ZでもRFでもEでも問題ない。
・Canon R
話を元に戻して、Canon Rシリーズは左上に電源スイッチがあるのがあり得ない。RPのサイズは魅力だが本体に手振れ補正がないのは減点。あと、Canonは全体的に何か肌に合わない。
・Sony α
ということでSonyのα7シリーズがいい、となり、α7初代系は論外として、α7R IIやα7 IIIの中古なども迷った。が、小型軽量なのがいいのと、やはりSonyの中古はNikonやCanonの中古ほどは信頼できないので、新品のα7Cを買うことにした。
オールドレンズ母艦となる予定なので、ロースペックなファインダーは懸案だったが、実際に店頭でのぞいてみるとEVFは拡大できることもあり、全然気にならなかった。レンジファインダー風のデザインも好みである。
・今後の運用について
用途のかぶるX-E3および、いくつかのレンズを手放して資金繰りを行い、生まれて初めてレンズキットというものを買った。これはキットレンズ+オールドレンズ1,2本という運用を想定している。
メインカメラは引き続きAPS-CミラーレスのX-T2の予定。これを置き換えるには、同じFujifilmしかあるまい。でもいまだにX-T2で何の不満もないのである。
Fujifilmの絵作りが素晴らしすぎるので、Sonyの出す絵はピンと来ない。サンプルを見る限りでは、α7 II → α7 III(≒α7C)のモデルチェンジの際にかなり色が良くなったように感じていたが、まだもう一歩のようだ。いろいろ設定してちょっと好みになったが、もっと設定を詰めないと。
とはいえ、フルサイズでContax Gレンズが使えるのはとてもうれしい。あと、Pentax KレンズをAFで使えるアダプターとかいう楽しげなものある。
くれぐれも Eマウントで広角から望遠まで揃えるとか血迷わないよう、自制して生きていきたい。α7Cはマウント母艦!・・・いや、最も手を出して怖いのはLeica Mマウントか。
(EマウントのNokton Classic 35mm F1.4だけは買ってしまった)