α7CRとAPO-LANTHAR

 そう、避けては通れない恐怖のAPO-LANTHAR 50mm F2 E-mount。解像番長コンビ。

 α7CRにこのレンズを付けた時のバランスは、コンパクトで最高。このサイズでとてつもない性能を出しているという、そこはかとない優越感のような、ちょっと違うような何かを感じる。

 まずは甘えのモノクロ。いやー、モノクロはいいね。APO-LANTHARといえど、かなり気楽に撮れる。

 APO-LANTHARといえば無機物。うむ、間違いない。手に取るように質感が分かる。

 ここまでモノクロで、かつF2.8に絞っているので、これなら何とかなることは分かった。

 いきなり超ハードモード。あんまり近寄らせてくれない野良猫さん。F2で一応、背景との分離を図る。

 でも大丈夫、α7CRは売るほど画素数があるし、APO-LANTHARはコシナ曰く1億画素以上は行ける解像力だから、ピントさえ合っていれば、ちょっとやそっとのトリミングは問題ない。・・・ピントさえ合っていれば。

 5枚中、ピンボケ1枚、被写体ブレ1枚、猫があっちを向いてしまったのが1枚で、残ったのは2枚。歩留まり4割か。

 これもトリミング済み。目にピントを合わせると、鼻はもうボケている。2枚撮って、もう1枚はゴミだった。これもジャスピンとは言えないような気もする。

 またモノクロに逃げる。

 こういう、どっかにはピント合っているやろ、という逃げ方もある。

 ボケ量は大したことないのに、明確に背景と分離する。これもAPO-LANTHARらしい描写と言えるかもしれない。

 西日が射すカフェ。F2だとこの距離でも、店内の椅子にピントが合っていると、手前のレンガはボケる。これはピントは店内で一応狙い通り。

 F2.8だが、自転車にピントを合わせると、壁が微ボケしたので、壁に合わせたのも撮った。が、自転車に合わせたほうを採用。とてもシビアだが、このサイズのJPEGでは何も分からない気もする。

 α7Cではほぼピントを外した記憶がないのだが、錯乱円径が2400万画素の1画素以内になるようには合わせられても、6100万画素では世界が違うということか。ピクセル等倍で見るからいけないんだけど。

 疲れる。プールで泳いだ帰り道にやるもんじゃないな。

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