とにかく手ごわい。私にはまだ早かったか。
まず、ピントが合わない。これはピントが合っていない失敗例。
あと、門と階段の軸がごくごく微妙にずれている(写真の話じゃなくて、現物の話)ので、どうやっても完全なセンターは出せないのだが、やはり気になる。
ピント拡大して、フォーカスピーキングはガリガリに出ているのに、実際に撮るとピントが甘いことがよくある。広角で小口径だから、と舐めて適当に合わせているつもりはないんだけど、ピントの山の頂点に合わせるのが至難だ。F8とかに絞れば被写界深度内には入るだろうけど。

28mmくらいになるとEVFよりもレンジファインダーの方が合わせやすいのかもしれない。フォーカスピーキングはオフのほうが良いとは思うが、このレンズを使う時だけオフにするのは面倒くさい。
COLOR-SKOPARでこれなら、今度出るというAPO-LANTHAR 28/2はどうなってしまうのか。もしEマウント版が出たら買う気でいたが、今のところ怖気づいていて、ちょっとパスかな・・・。
次にボケ量は少ないのに広い範囲が写るから、背景の処理に困る。広角は足で撮るとは言うけれど、物理的にそのベストポジションに行きようがない場合が多く、ストレスがたまる。
周辺光量落ちという観点ではまぁ別にいいのだが、端の方の口径食のため、目障りなぐるぐるボケのような印象になりやすく、構図の制約が大きい。
レンズの癖を把握して、美味しいところを引き出してやるのが趣味としての写真の醍醐味、と口では言っているものの、それを引き出せない状況が続くと弱音が出る。
多分NOKTON 28mm F1.5に逃げれば、とりあえず背景を大きくぼかして逃げることができるので、それなりには楽しめるとは予想できるんだけど、28mmにこだわらなくてもいいかなぁ。
もうしばらく修行を続けて、それでだめなら広角はTamron 20-40/2.8だけに戻ろう。あれならAFもあるし、口径食も大きくない。