私はGRは使ったことがないので、いつの間にかGR IVが出ていて、さらにモノクロ専用機の派生モデルまで発表されて、そんな展開になっているんだな。
GR IV Monochrome
しかし、私はモノクロ専用機には完全に反対派である。ピクセル等倍で見れば違いがあるかもしれないが、同条件で撮影した2枚を比較する以外で、その差を有意に見分けられる人はいないだろう。
そして、モノクロフィルムだって色(波長)ごとにトーン特性が違っていただろうが、モノクロ専用センサーで輝度情報だけを取得してそれにトーンカーブ等を適用したところで、それは再現不可能だ。フジのフィルムシミュレーションで、ただのモノクロとAcrosの違いはそこにあるはずだ。
色ごとのトーン特性を簡易的に得るために、多くのカラーセンサー機ならカラーフィルター効果付きのモノクロモードが用意されているが、モノクロ専用センサーでは物理的にカラーフィルターを付けるしかない。これも面倒である。
私が一番モノクロ撮影を多用していたのは、DP2Merrillだった。撮る時はモノクロで撮るんだけど、基本的にRAWから現像していた。そうすることでカラーフィルター効果も、色ごとのトーン特性も自由である。
X-T30 III
いまさらX-T30のマイチェンモデルが本当に出るとは。EVF付きのAPS-Cエントリー機というのはとてもいいのだが、ライバルはZ50IIやR50で、とっても激戦区。X-T5とカニバリまくっていた気がするX-T50よりは立ち位置がはっきりしているが、今後はX-T30 IIIとX-T50のカニバリの懸念?
私は第5世代よりも、第4世代センサーの絵が好きだけど、そろそろ第6世代が出てもおかしくない時期では? 出た時点でほぼ2世代落ちっていうのは、フジなら修理不可能になる時期が他の機種よりもさらに早まるのではないか、という懸念が付きまとう。
ヒエラルキー的にX-M5の次はX-T50というのはあまりに飛びすぎていて、その間を埋める必要性がある、という判断だろうか。X-T50を高価格に設定しすぎたという反動にも見えて、迷走しているように見える。
このカメラ単体で見れば問題ないだろうけど、他社への優位性、自社内の商品展開戦略には疑問があるなぁ。X-T50ベースの廉価版を作るのは無理だったのかな。手振れ補正と内蔵フラッシュをオミットするとか。
M EV1
そしてライカM EV1である。とうとうEVF搭載のM型が発表された。・・・が、懸案のデザインは・・・これでいいんか?フジX-Eシリーズと同じく、ファインダー窓がないため、はっきり言って間が抜けていると思う。そして距離計窓のようなものは残っていて、なんかフェイク画像感がすごい。レンズ交換できるライカQ・・・って感じのデザインを狙ってくるのかな、と思ったが違った。
色はブラックしかないのかな。シルバーで窓なしだとあまりに・・・っていう判断だろうか。それともM11系のシルバーは重いからコンセプトに合わない?
逆に言うと、デザイン以外にスペックに不満点はない。ハイスペックなEVFと、従来よりさらに軽くなったボディで、非常に快適だろう。とてもまともなMF専用の小型ミラーレスである。値段は知らないが、ライカ沼の人はサブ機に買うんだろうな。が、初めてのライカとしてこれを選んだら、レンジファインダー機も使いたくなる危険性が高い。私のように最初からレンジファインダーに行くほうが安全な気がする。
こういうミニマムなMF専用EVF搭載ミラーレスは、ライカM型ならではだなぁ。Mマウントはフランジバックが短めのためボディを薄くできるし、MFレンズもそろっている。国産だと普及したMFレンズは一眼レフ用がほとんどのため、ボディがどうしても分厚くなる。
でも今、MF専用デジタル一眼レフとしてNikon FM3Aデジタルや、Pentax MXデジタルが出れば、それはそれでとても魅力的だ。値段次第だけど、私は飛びつく気がする。
まぁ、単に私は今使っているカメラに満足しているので、新しいカメラにさほど興味がない、というだけだな。






