Noctilux-M 35mmに思うこと

 Noctilux-M 35/1.2なんてものが発表されたが、同スペックのVoigtlander Nokton 35/1.2 VMはなんと2003年から存在するようだ。私の持っているのはIII型だが、現在はIV型まで出ている。

 Nokton 35/1.2はII→IIIで大幅に小型化し、IIIからIVで光学系は多分変わっていない。性能はさておき、スペックだけならNoctiluxにも十分対抗できるな。何なら2011年のII型から最短撮影距離は0.5mまで寄れる。先見の明があるじゃないかVoigtlander。

Noctilux-M 35/1.2Nokton 35/1.2 IIINokton 35/1.2 IV
焦点距離 mm353535
最小F値1.21.21.2
最大F値162222
絞り枚数111212
最短撮影距離 m0.50.50.5
全長 mm50.250.551.8
最大径 mm64.660.861.8
フィルター径 mm495252
質量 g416332300
レンズ構成5群10枚7群9枚7群9枚
非球面3枚(3面)2枚(4面)2枚(4面)
価格 ¥165万?13.5万13.5万
フード内蔵

 以下、写真はすべてM11 + Nokton 35/1.2 Asph. III VMにて。

 Nokton 35/1.2はF1.2開放~F2あたりは描写が変わっていくが、上品さや優美さはずっと保つ。良い。↑は多分F1.7くらい。開放から1段絞っているわけだ。

 Nokton 35/1.2 IIIの弱点は色収差と口径食だが、Noctilux-M 35mmはレンズ貼り合わせが多く、色収差がかなり抑え込まれていることが期待される。が、口径食はまぁVoigtlanderと同じくらいだろう。

 ちなみにNokton 35/1.2はよーく見ると、非球面特有の玉ねぎボケが見える。Summilux-M 50/1.4 (5th)も同じくらい見えるけどね。どちらも普通に使っている分には気にならない程度。

 しかしこのNokton 35/1.2がライカでいうところのNoctiluxにあたる超大口径レンズだという意識では使ってこなかったなぁ。今日からこいつの仮想敵はNoctiluxか。いや、別に敵視しなくていいんだけど。

 ただただ描写において、私はNokton 35/1.2には絶大な信頼を寄せている。開放F1.2だけどめちゃくちゃスッキリしていて、歪曲も少なく、全然無理している感がない。大人の余裕を感じる。例えばNokton 50/1は無理している感がかなりある。

 前述の通りNokton 35/1.2はフリンジ(軸上色収差)がかなり出るんだけど、現行Summilux-M 35/1.4 ASPH.も作例を見ていたら同じくらい出ている気がする。現行Summilux-M 50/1.4 ASPH.は結構優秀なんだけどな。35mmは難しいのかな。35mmのほうが高いのにな。

 なお、この記事中の写真では目に付いたフリンジは消している。消し切れていない個所もあるかもしれないけど。

 Nokton銘のレンズはだいたいどれも、夜よりもこれくらいの薄暮の時間帯がもっとも活きる。なんにせよ私にとってMマウントの35mmは、Nokton classic 35/1.4 IIとNokton 35/1.2 IIIが双璧をなしているので、新しく追加する気はない。資金もない。

 どうでもいいが、私のイメージとしてはSummilux-M 50mmは陽、Noctilux-M 50mmは陰(使ったことないけど!)だが、私にとってNokton 35/1.4が陰、35/1.2が陽だと思っている。Noctilux-M 35mmはどっちかな?(使う予定ないけど!)

コメントは受け付けていません。