フィルムを1本撮り終わるまで結果が見られないとか、フィルムシミュレーションは変更できないとか、フィルムの撮影体験っていうか要は縛りプレイ?
フィルムを1本撮り終わったあと、インデックスプリント(コンタクトシートでも可)を見るのは楽しいので、そのインデックスプリントを最終アウトプットとするイメージで撮るのは新鮮な体験かもしれない。36枚なり72枚なりバリエーション豊かな写真を撮って、やっとアウトプットは1枚というシビアさは付いて回るが。
今の私にとってフィルム撮影での一番の楽しみは、このインデックスプリント風画像であるといって過言ではない。・・あぁ、桜の頃に撮り始めたフィルム、まだ終わっていないなぁ。もう何を撮ったか覚えていない。
ちょっと巻き上げ操作してみたい。なお巻き上げ操作により、フィルムで撮るリズムに近くなりそうなのは分かるけど、でも今どきの高いフィルムで、1枚シャッターを切るごとに頭の中でチャリーン(100円玉を投げ込む音)と鳴るあの緊張感は得られない。いや、要らんけど。
期限切れフィルムやライトリークフィルターは、私は肯定的に捉えている。日常的に使うか?と言われれば使わないと思うけど、レンズのフレアとか滲みとかと同じで、良くないものとされてきたそれを敢えて作画に生かすことは正だと思う。・・・といいつつ、私は期限切れフィルムは使ったことないし、今も冷蔵庫に保管しているし、ライトリークに泣いたこともあるが。
私はフィルムで10年弱、デジタルで20年強、昨年からフィルムを再開してまだ1年弱なので、もう圧倒的にデジタルのほうがなじみがあるし、フィルム信者、原理主義者とは距離を置きたいとも思っている人である。フィルムに未来があるとも思っていないし、デジタルでフィルムの撮影体験を、という思想は十分に受け入れられる。
全体的に新しい行動や価値を提案する意欲作だと感じるし、悪くはないんだけど、すぐに飽きそうではある。飽きたとき、iPhoneじゃなくてこれで撮る理由があるか?というところが問題となる。
Pentax 17の時もちょっと思ったけど、縦位置2枚組写真(2 in 1)はちょっと面白いな。3:4の縦位置写真くらいならGFXでいつも撮っているので、適当に横に並べてみた。
行く道、来た道。
ボケ量で言えば、Pentax 17はFF換算37mm F5相当、X halfは32mm F8相当くらい。写ルンですは32mm F10だと言われているので、だいたい近い。
こうやって並べてみて思ったけど、2 in 1はボケの大きい写真とは相性が悪いかも。ちゃちゃっと適当に選んだからセンスがないだけかもしれないが。
これはULTRON 40mmなので、GFXでは約32mm相当の画角。同じ。
どうでもいいがGFX100RFのときと同じく、ニュースリリースの「(3)小型軽量・高品位なプロダクトデザイン・高い操作性を実現」の項でX halfを持っている人の写真は被写界深度が浅く、X halfでは到底撮れない。アスペクト比はどれも2:3で、X halfを思わせる3:4じゃないのは、せめてもの良心(言い逃れ)か?