DR SummicronとM11

 ご存じの通り、DR Summicron-M 50/2はM11に公式には対応していない。

M11のマニュアルより

 だが、自己責任だが一応問題なく使える。ただし、唯一注意しなければいけない作法がある。それはレンズ脱着時にはフォーカスリングを無限遠近くにしておくこと、それだけ。そうでないと距離計連動のためのコロが干渉するので。

 あと私は持っていないけど、当然ながら眼鏡も付かないはず。そんなこんなで、もう面倒くさいから非対応レンズ扱いされているのだろうか。

 まぁDR Summicronと一言で言っても、何度もマイナーチェンジしていて、微妙な仕様差も多いだろうから、レンズ個体によってはほかの致命的な問題が起こるのかもしれない。自己責任で。

 このレンズはフォーカスノブがないので、なんとなくスナップに向かない。もちろん1m以下の近距離にフォーカスするには、切り替えが必要。

 ついでに言うと、私の所有している個体は距離がメートルではなくフィート表記なので、ファインダーを覗かず目測で合わせるのも困難である。

 でも、距離計連動の精度は問題ないので、それは良かった。

 今回の使用にあたって、ヘリコイドのトルクにムラがあったので、グリスを簡易的に入れ替えてみた。光学系だけ抜き取った状態で、ヘリコイドは抜かずに触れる範囲を清掃後、少量のヘリコイドグリスを塗った。これだけでも割と良くなった。なお、DRはよく知らないが、沈胴Summicronはヘリコイドを抜いてしまったら相当厄介だと聞く。

 写りは見ての通り、よく写る。さすがに解像力は大したものだ。周辺もあまり流れない。

 約60年前のレンズと比べるのも無粋ではあるけれど、はっきり言ってCOLOR-SKOPAR 50/2.2に勝っている点はほぼないと思う。誤差のようなF値の差(F2とF2.2)と、誤差のような最短撮影距離の差(0.48mと0.5m)と、ライカのブランド力くらいだ。重いし、長いし、ボケは綺麗じゃない。

 まぁ、オールドライカはロマン、ということで。

コメントは受け付けていません。