フィルムとフィルムカメラ

 ほぼ20年ぶりにフィルムを買った。秋までにネガを1本試し撮りして、紅葉の季節にVelviaで撮ってみようと思う。1本は予備。

 機材は20年間眠っていたNikon FE2に、コシナPlanar 50mm F1.4の予定・・だが、まずFE2は壊れていないのか? ちょっと心配である。


 で、私はネガをうまくデジタル化できるのだろうか、試してみた。適当に昔のフィルムでテストする。2002年10月の上高地。フィルムは多分コダックのゴールドマックス400だと思う。

 ①まずネガフィルムをマクロレンズで撮影する。なお、ポジでは何度もやって知っていたけど、フィルムに正確に正対してマクロ撮影するのは本当に難しい。今回はテストなのでかなり適当。

 ②次に何も映っていないフィルム箇所の色の平均(ベースカラー)を取得し、減算する。

①~④の工程

 ③ネガポジ反転して、自動レベル補正を掛ける。縦に帯状にネガが黄色く変色してしまっているようだ。

 ④色を補正しようと足掻く。・・・これは無理だな。手に負えない。

 デジタル化は現像するときにお店でやってもらうに限る、という結論に至った。


【追記】

 9月から期間限定でニコンがMFカメラのメンテナンスサービスをやるらしく、FE2もこの対象に入っていた。せっかくのタイミングなので、これに出してみようと思う。20年放置されていたので、いきなりフィルムを通すのは怖いと思っていたところだ。露出やシャッター速度とかも多少は狂ってるだろうし、多分使わないけどセルフタイマーは壊れている。納期3か月だそうで、紅葉の季節にはギリギリだな。しかし、何円くらいかかるんだろう。

 交換用のモルトを買ってしまったのだが、自分で交換してから出すべきか、メンテで交換してもらうべきか・・・。


【追記2】

 モルトは自分で交換してみた。これでメンテに出して、「モルト交換が必要です」って言われたら笑っておこう。自分でもちょっと下手だな、って思ったからな。

シャッターを養生
無水エタノールをつけたシルボン紙を巻いた爪楊枝でガリガリ削っていく
蓋の付け根のモルトは生きていたが、せっかくなので削り落とす
フォーカシングスクリーンとミラーを養生して、モルトを割りばしで削る
今回買ったモルトはFM2用だが、FE2にも使える
真ん中の切り欠きがなかったので、切ったんだけど、そのままでもよかったのかな?
溝の中にモルトを貼っていく・・・難しい
蓋の付け根は簡単

 FM2用のモルトでは、蓋のラッチ側のモルトも用意されていたが、多分FE2はそこにはモルトはない。余ったので、これでPENTAX MEのミラーボックスのモルトを交換しておいた。

 一応、3回分のモルトがあったけど、すべて1回で終了した。

 どうでもいいけどモルトって何語なんだろう。英語だとシーリング(Sealing)だと思う。モルト・プレーンってみると、モルトとグレーンを思い出すウイスキー脳。


【追記3】

 メンテに出して、見積返ってきた。送料と消費税込みで約2.4万。まぁ、そんなもんか。修理続行。