NOKTON 75mm F1.5買った

 Ultron 75mm F1.9から買い替え。

 正式名称はNOKTON 75mm F1.5 Vintage Line Aspherical VM・・・長い。

ゴム製のフォーカシングノブを付けた

 もちろんUltronを売っただけでは足りないので、使わないマウントアダプターなどあれこれ売って、お釣りが来た。

 Ultron単体のレンタル料(売値と買値の差額÷使用期間)は約100円/月だった。自販機で缶コーヒーも買えない。でもさすがにプラスにはならなかった。


75mmについて

 Ultron 75/1.9の開放での滲みは美しく、ボケもふんわり柔らかくて、それはそれで良いのだが、中望遠ではとろけるようなボケや浮き立つような立体感を求める私としては少し物足りなさを感じていた。ピント面からわずかに奥が滲むような気がしていて、それが背景との分離がいまいちに感じた一因なのかなぁ。浮き立つような立体描写、ではないと思った。

 中望遠では、私の中でFA77/1.8 Limitedが絶対的な存在なわけだが、Ultron 75/1.9はそのFA77/1.8と方向性がかなり違った。当たり前だけど、使ってみないと分からないものだなぁ。勉強になった。勉強代は月100円だけど。

 で、もうちょっと滲まない中望遠レンズがいいのかな、と思い、買い替えを検討し始めた。しかし、75mmは選択肢が少ない。ライカには何本かあるけど、35mmと50mmはまだしも75mmにその値段分の価値は見いだせない。1桁万円でないと。

 Voigtlanderで現役の75mmはこのNokton 75/1.5のみ、過去にはUltron 75/1.9とHeliar 75/1.8もあった。他には宮崎光学のSonnetar 73/1.5とか、Thypoch Simerra 75/1.4とか7Artisans 75/1.25とか。マイヤー・オプティーク・ゲルリッツは名前が印象的。アメリカ読みのメイヤー・オプティック・ゴルリッツでは風格が出ないな。Thypochは最初はカタカナではタイポッシュと表記していたが、今はタイポックになったのか。これはどっちも響きはいまいち。

 全体的に、やっぱりそんなにメジャーな焦点距離じゃないんだよなぁ。この中で私のニーズに合うのはNokton 75/1.5しかないという消去法。

 そんな中、Ultron 75mmの売り時とNokton 75mmの買い時が同時に来た気がしたので、この機を逃すまい、と買い替えに至ったわけである。Ultron 75mmも売った次の週には数千円落ちたし、Nokton 75mmも買った次の週に数千円上がった。計7千円くらいロスするところだった。間一髪だった。

Ultron 75/1.8の値動き

描写について

 UltronよりもF値は少し明るいが、一回りでかくて、非球面レンズも使っている分なのか、分かりやすく高性能な感じ。ピント面も開放ではキレッキレではないが、普通にシャープで滲みも少ない。

 だから、ちゃんと無機物もいい感じに撮れる。フリンジは出ないことはないが、そんなに酷くない。Nokton 50/1 VMやNokton 35/1.2 III VMと比べればかわいいものだ。許容範囲。

 立体感もなかなかいいのでは? まぁ、単にボケ量が多いっていうのもあるけど。

 1段は絞っているはずだが、さすがに75mmはボケるなぁ。有機物もOK。

 ・・・ろくな写真ではないが、F2で点光源をぼかした時の作例として。口径食はほどほどにあり、周辺はF2でも解消していない。絞りはVoigtlanderのご多分に漏れず多角形。でも絞り枚数は多い(12枚)ので、そこまでカクカクが目立つわけでもないか。

 灰皿あたりにピントを合わせたつもりだったんだけどなぁ。がっつり前ピンだ。もっともっと慎重に合わせないと、75mmはそうそう合わない。肝に銘じよう。

 でもなんか、後ピンは絵にならないけど、前ピンは絵としてはちょっとだけマシな気もする。

 ま、しばらく使ってみよう。これでも思った感じじゃないならもう、何もかも諦めてFA77/1.8をビゾフレックスで使うしかない。今のところはいい感じなんじゃないかと思っている。

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