自分らしいオリジナルの色合いを作りたい。動画の世界ではカラーグレーディングと呼ばれるらしい。Fujifilm XユーザーなのでVelviaやAstiaなどフィルムシミュレーションは使っているし、メインがPENTAXだった頃は雅などのカスタムイメージも使っていた。これもその一種である。
レタッチ上はLUT(ルックアップテーブル)化して使うことが多い。
Teal & Orange
もっとも有名なのはティール&オレンジだろう。以下は一応、既存のLUTではなく、自分で調整したLUTである。温かみのあるウェットな情感が出る、気がする。夜の街によく合うが、手垢は付きまくっていて、オリジナリティはない。
Pale Green
過去の自分の写真からインスピレーションを得て、作ってみたオリジナルLUTその①。緑の彩度を下げつつ、赤の彩度はキープする。落ち着いた渋みと深みのある絵になる、気がする。自分がヨーロッパで撮ったドライな色調の写真を再現したくて作った。
Sakura
桜用に作った、ちょっとあざといオリジナルLUTその②。桜は正常なホワイトバランスでは見た印象を再現できないので、桜「感」を強調するようにホワイトバランスを調整。また桜感を阻害するピンク以外の色相の彩度を下げた。
上記の例はいずれも不透明度100%でLUTを適用しているが、50%や70%程度で使うことも想定して、わざとちょっとやりすぎくらいにしている。
カラーグレーディングは複数の写真に一律で掛けることで、統一感を出して、世界観を確立するのに役立つ。ということで、これらも「自分らしい」写真の引き出しの一つとして使っていこうと思う。