パンケーキと私

 前回、パンケーキレンズの話をしたので、これまで使ってきたパンケーキの話を。

 全体的に、パンケーキなのか、違うのかよく分からないレンズが多い。全長と最大径の比で言った方がいいのかもしれないが、何となく全長の薄いレンズは全部まとめた。

PENTAX DA Limited

 記録によるとsmc PENTAX-DA40/2.8 LimitedとDA21/3.2 Limitedを買ったのが2006年のようだ。当時のボディは*ist DSだった。この2枚はパンケーキと言って誰も異論がない程度には薄い。絞りリングはないけど、ピントリングはある。写りは40mmは好きだったが、21mmはそうでもなかった。32mm相当の画角は嫌いじゃなかったんだけどね。

 その2006年にオランダ、ドイツ、ベルギーの3か国旅行に行ったときは、*ist DSとこのパンケーキ2本(2枚?)だけを持って行った。

 K10DやK-7、K-5でも使っていたが、2017年に両方売った。当時のカメラはK-1で、DA40/2.8は一応イメージサークルは足りるのだが、FA43/1.9があったので出番がなかった。


PENTAX FA Limited

 そのsmc PENTAX-FA43/1.9 Limitedは2006年末に、HD PENTAX-FA43/1.9 Limitedは昨年買った。両方を比較して、HDの方だけを残した。写りはなかなか個性的で、今でも結構好き。HD版はF3.5まで円形絞りなのがとても良い。

 最大の問題は、このレンズをパンケーキとして使えるボディが存在しないことだ。もう手放したK-1はでかすぎたので、上記写真みたいにフィルムカメラに付けるのが唯一の可能性だけど、LXもMEも故障している。


ULTRON 40mm F2

 兄のレンズだが、私の*ist DSにVoigtlanderのUltron 40/2 SLが付いている写真が出てきた。2007年の写真だった。ボケ質も周辺画質も好みじゃなくて、しばらくVoigtlanderを敬遠する理由となっていた。今は大好き。

 昨年買って、今年手放したUltron 40/2 SL IIsは、SLからずっと光学系は同じなようだ。が、SLとSL IIとSL IINはパンケーキだけど、SL IIsはパンケーキではなくて37.5mmもの厚みがあるが、その代わりかなり寄れるようになった。ほかのFマウントレンズと一緒に、M11を買う資金に売ってしまったが、良いレンズだったな。

 この40/2 SL IIsの替わりに適当に買ったAi Nikkor 50/1.8(非Ai-S)は、厚さ40mmほどでパンケーキとは言うほど薄くないけど、これもなかなか気に入っている。Ai-Sの方だったら、パンケーキって言えるんだけどね。


XF18mm F2

 X-E1と一緒にXF18/2を買ったのは2013年だった。何となくそんなに気に入らずに、6年ほどで売った。今思うと結構いい写真も多くて、なんで売ったんだろうなぁって感じはする。売ったあとに後悔したレンズは少ないんだけど、これはそのうちの一つだと思う。あとすぐに思いつくのはCONTAX GのPlanar 45/2くらいかな。

 全長は33.7mmもあって、パンケーキにしては厚い。でも径が結構あるので、パンケーキ感はある。


HELIAR 40mm F2.8

 パンケーキというか沈胴レンズだけど、Heliar 40/2.8。2022年購入。すごくいいわけじゃないが、これでいい、という印象の強いレンズだった。とにかく抜けがいいので、なんか知らんが気持ちいいのだ。だが使用頻度は低かったため、2024年にGFXを買う資金に消えた。


COLOR-SKOPAR 28mm F2.8

 これも形的にはパンケーキというか・・・?なレンズだが、今年購入、今年売却したCOLOR-SKOPAR 28/2.8。全長は23.5mm、薄い。小口径広角は、ちょっと私には早かったようだ。全然使いこなせなくて打ちひしがれた。結構人気があって品薄だったので高く売れて、持ち出しは小さかったのが幸い。


PENTAX-M40mm F2.8

 今年の頭くらい、亡父のタンスの上から出てきたsmc PENTAX-M40/2.8。下の写真の左上のLXについているやつ。ケースだけあって、20年近く行方不明だったのだが、カビ曇りなく、良いコンディションを保っている。今はちょっと借りてきているけど、私の資産だとは思っていない。

 最短が0.6mということもあってか、接写リングが同じ箱から発掘された。


NOKTON classic

 これもパンケーキ?なのか、良く分からないが35mm F1.4で全長28.5mmは十分薄い。2023年に買い、それから3年連続で撮影枚数は1000枚以上の(私にとっての)大台に乗りそうな超お気に入りレンズ。なおEマウント版を2022年に買い、翌年にMマウント版に買い替えた。

 でも大体フードを付けているので、そんなにパンケーキ感はない。

 また同じくNOKTON classicの40mm F1.4は昨年買って、今年売った。35mmほど個性的な写りではなく、ちょっと薄味で期待外れだった。もともと安かったし、ほぼ同じ値段で売れたので、まぁよし。


COLOR-SKOPAR 50mm F2.2

 これまたパンケーキというか単に小型レンズかもしれないけど今年買ったCOLOR-SKOPAR 50/2.2。全長は30mm、とても良い。写りも恐ろしく良い。この値段、このサイズで、こんなに良い写りをされたら困るんだよなぁ。SUMMILUXが霞んでしまう。


 こうやって見ると、やはりパンケーキは40mmが圧倒的に多いなぁ。そして40mmは苦手なので、43mm以外はどれも現存していない。また28mm(相当)も2本あったが、やはり現存していない。

 で、35mmと50mmが今の私にぶっ刺さっているわけだ。わかりやすい。40mmは買っては売る、を繰り返して懲りたので、当分は買わないだろう。28mmはMマウント用に1本欲しいんだけど、まだろくに検討していない。今のところ21mmをAPS-Hクロップ(26mm相当)で使うのもいいな、と思っている。

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