レンズ沼とか称して、広く浅くレンズをつまみ食いしている今の状態は、我ながらそこはかとなく格好悪い。浅い。趣味というものは、自分の成長を伴わなければつまらない。
人の振り見てなんとやらということで、毎回別のレンズで同じような写真を撮っている人は無様だなぁ・・・私も同じようなものだなぁ、と反省した。
自分の撮影行動や写真キャリアをデザインするとすれば、数本(3~5本程度)のレンズでほとんどの写真を撮り、それらのレンズを深く極めて、多彩な写真を撮る人になりたい・・・という気がする。来年はそういう人を目指して、撮影に臨みたい。すぐ忘れているかもだけど。
現状
例えば2008年の私は、以下のようにFA31/1.8, 43/1.9, 77/1.8, 35/2, 135/2.8とDA16-45/4の上位6本で総数の9割を撮る人だった。
それが今や、以下のように無節操に大量のレンズを使う雑魚と化している。上位20本でやっと総数の9割に達する。
これを是正したい・・・ような気がする。
目指す姿
NOKTON classic 35/1.4では収差を生かしたうえで使いこなし、NOKTON 50/1ではなだらかなボケと諧調による表現を自由自在に操り、FA77/1.8 Limitedの影の第一人者でありたい。そして大艦巨砲主義の流れにひっそりと反旗を翻したい。
上記、メインのMF単焦点群に加えて、AF広角ズームとAF望遠ズームは欲しい。これらは使用頻度は高くはないだろうが、ないと困るシーンがある。
欲を言えば、防塵防滴の50mm F2くらいの軽量なAF単焦点もあると嬉しい。今使っているうちだとSonnar T* FE 55/1.8 ZAがそれにあたる。
上記のような撮り方を実践するとなると、必然的にメインカメラはα7Cとなる。まぁ、それは全然かまわない。昨年は一番使ったカメラだったし、今年も連射を除くと、多分一番使ったカメラになると思う。
当面の運用
αのズームレンズは持っていないので、とりあえずズームはフジのXマウントを使うことになる。ということで私のコア機材は以下のようになるのだろう。もちろん、それ以外をすぐに手放す、というわけではない。
- メイン: NOKTON 35/1.4, 50/1, FA77/1.8
- ズーム: XF10-24/4, XF70-300/4-5.6
でもせっかくX-T5が手元にあるなら、XF35/1.4とXF90/2でも撮りたい・・・って、またすぐに心の弱さが顔を出す。
α7Cの後継機
まだまだ先だが私にとってのα7Cの後継機についてもちょっとだけ考えた。私のカメラ買い替え周期は以下のような感じで、平均5, 6年のようだ。α7Cは現在2.5年使っているので、あと 3年強だろうか。
- K-5(中古)→X-T2 : 5.4年
- X-T2(新品)→X-T5 : 5.9年
- X-T5(新品)・・・現在1.4年経過
- X-E1(新品)→X-E3 : 5.8年
- X-E3(中古)→α7C : 3.0年
- α7C(新品)・・・現在2.5年経過
- K-1(新品)→GFX50S II : 8.3年
- GFX50S II(中古)・・・現在0.6年経過
ユーザーではないものの、α7 II→IIIは素晴らしく良くなったと思っているが、α7 III→IVはバリアングルになったり、ボディが厚くなったり、露出補正ダイヤルから目盛りが消えたり、個人的には嫌な点が多かった。動画はVLOGCAMに任せて、α7無印シリーズは小型のスチル機であってほしい。
また、世の中で言われるほど、α7 IVで色は良くなっていないと思う。RAW現像すればいいんだけど、もうちょっと素の色が良くなって欲しい。ということで、次期α7 Vの絵作りには期待している。ついでにα7R V譲りのEVFと、フジのX-T4→X-T5に倣ってチルト液晶への回帰と、100g程度のダイエットを望む。露出補正ダイヤルは諦めきれないけど、復活することはないんだろうなぁ・・・。
考えれば考えるほど、現状では私にとってはα7Cがベストだと思う。ほかに使いたいカメラが一つもない。3年後には欲しいカメラが出ていると良いなぁ。
LUMIXについて
唐突だが、最近はLUMIXが少し気になっている。
- αよりも色(絵)が好みであること。
- 電子接点のないレンズでも、設定しておけばレンズ名がExifに記録されること。
- αよりは多少センサーカバーガラスが薄い(αは2mm? LUMIXは1.5mm?)ので、ライカM(同0.8mm?)用レンズを付けたときの性能がわずかに上がるかもしれないこと。
- 電子シャッターはLUMIXもα7系と同じく1/8000sまでしか切れないのは残念。
- LUMIXも、スマホとBluetooth接続すればGPS情報を記録できるが、αほど便利かどうかは不明。フジはスマホを画面オンで開きっぱなしにしないといけないクソ仕様なので。
なおS9はEVFがないし、色々制限が多すぎて候補外、S5系もでかい割にEVFはイマイチだしバリアングルだし、S1系はEVFとチルト液晶と中古価格はいいけどアホほど重くてデカい。・・・スチル向けの小型機が出たらいいなぁ。
妄想としてはLUMIX S7。センサーは2400万画素以上、IBIS搭載、EVFは0.75倍以上で400万画素以上、チルト液晶Must、電子シャッター上限は1/16000s以上、スティック型AF点セレクターMust、ホットシューMust、SDスロットはシングルでいい。サイズ・重量は135×85×45mm前後、550gくらい。
逆に言うなら、スチル向けの小型機が出ないことにはLUMIXを買うことはなく、次もαを選ぶだろう。基本的にAF性能や操作性、安定性、細かい部分の出来はLUMIXがαに大きく劣るのは間違いないから。
今はまだ、私の中ではα7C > その他のαシリーズ > S5 > S9 > S1だが、今後のLUMIXの動向には一応注目しておきたい。
もちろんαの絵作りが進化するのが一番嬉しいパターンだ。もしそうなれば、ズームレンズ群もEマウントに移行し、Xマウントからの卒業もありえるだろう。そのときはズームが似合わないα7Cシリーズでなく、α7無印シリーズかα7Rシリーズでもいいと思っている。
LUMIXに移行する場合は、AFやらズームやらで、Xマウントは卒業できないだろうなぁ・・・。
買い替え時について
α7Cについて、カメラは撮影枚数×5円ずつ投資を回収していき、売却額は毎年リニアに下がっていく、という過去の私の適当理論を重ねると上図のようになる。このペースで撮っていくと、2028年に青と緑のラインがクロスし、ここまで使ったのちに売れば投資の回収が完了する計算だ。
参考情報
ちなみに過去実績としてX-T2について見てみると、下図のような感じで、売値については実績(オレンジ)と想定(緑)のギャップは結構ある。2020, 2021年で残価ライン(青)があまり下がっていないのはコロナ禍の所為で、撮影枚数が少なかったから。昨年、Xシリーズの品薄商法に便乗して、そこそこの値段で売れてよかった。