望遠ズームの代表的なものとして70-200/2.8、70-200/4、70-300mm(F4.5-6.3くらい)などがあると思うが、私に最も向いているのはどれなのか。約30年も写真を撮っているのに、なかなか決断できない。
↓過去のαの望遠ズームに悩んでいる記事。
我ながら悩みまくっているね。
特定のレンズではなく、各クラスの全体的な印象を書くと以下のような感じ。
70-200/2.8
- ↑ボケ量(望遠端200/2.8はかなりボケる)
- ↑基本的に高級ラインなので、光学性能は良い
- ↓望遠端200mmはちょっと短い
- ↓↓サイズ、重量、値段
70-200/4
- →多くはF2.8から性能は下げず、F4に抑えることで、小型軽量化を図ったような印象
- →SonyのG IIの場合、ハーフマクロ、テレコン対応などメリットは多いが、その分高い
- ↓望遠端200mmはちょっと短い
70-300mm
- ↑値段は安め、質量も軽め
- ↓サイズは、ズーム時にみょーんと伸びるものが多い
- ↓基本的に普及ラインなので、光学性能はそんなに良くないものも多い
私の判断基準
私の希望としては、F値よりも小型軽量重視で、でもズーム全域でほどほどに良い光学性能であってほしい。一旦はTamron 70-300/4.5-6.3 (A047)を買ったが、広角側の画質はあまり良くなかった。もともと異様に安かったし、しかもわずかだが買値より高く売れたから文句はないんだけど。
結局、私はたとえズームであっても、明らかに画質が劣ることを許せるような広い心を持っていないようだ。もちろんズームに超高画質は求めていないが、ある一定の品質はクリアしていてほしい。今後、間違って高倍率ズームを買ったりしないよう、私はこのことを心に留めておく必要がある。
候補としては、Tamronだと50-300/4.5-6.3 (A069)や70-180/2.8 (A065)があり、SonyだとFE70-200/4 G IIやFE70-300/4.5-6.3 Gがある。そのほかTamron 50-400やSigmaの望遠ズームは重厚長大なのでパス。
私の傾向としては、1kg級のレンズは持ち出す機会が極端に減るであろうため、Tamron 50-300/4.5-6.3 (A069)が私にとってのベストチョイスのような気がした。同Tamronの70-300mmよりは写りは良さそうだし、思ったより軽い(665g)のがいい。
まずまず寄れるのも良い。70-300mmは広角端70mmで0.8mだったが、50-300は広角端50mmで0.22mのハーフマクロである。全然違う。70-300mmにはない、手振れ補正も付いている。
ズーム時に伸びるのは仕方ないが、まぁ高倍率ズームほどは伸びない。
Tamronは他社にない立ち位置のレンズをよく投入してくる。このレンズの場合、50mmまで広角端を伸ばしたことをアピールしているが、私にとってそれよりも価値を感じているのは、普及帯の70-300mm級のサイズ・重量で、それなりに優秀な光学性能(F値は除く)を有していることだ。もちろんその分、値段は上がっているが。
Tamronの70-300mmよりは120gほど重いが、Sonyの70-300mmよりは190gほど軽い。
望遠レンズがメインとなるような人には向かないが、私のようにとりあえず一本は望遠レンズを持っていたい、という趣味カメラマンにとっては良い選択だと思う。
70-300mmは昔からある望遠ズームというイメージがあり、50-300mmはそれを広角側に拡張したと捉えられる。だが28-300mmとなると、望遠ズームではなく完全に便利(高倍率)ズームと認識してしまう。だからと言って望遠ズームと便利ズームでは画質が違う、とはもちろん言えないのだが、レンズに対する意識で、レンズの使い方は変わってしまうと思う。認知バイアス、良くない。
だからか、このページに載せた写真も全部100mm以上だった。まだ3回くらいしか持ち出していないけど、50mmで撮りたいときにこのレンズを付けないんだよなぁ。
私の意識をフローで示すと以下のような感じだろうか。だからどうした、ということもないが。

で、50-300mmの話である。出物があれば買おうとウォッチしていて、先月、まずまずのものを見つけたので買った。
Tamronの50-300mmと70-300mmを比べると新品では約倍半分の差がある。中古ではそれぞれその7割くらいの値段たったが、やはり倍以上差があった。でもまぁ、ほぼ同価格帯のFE70-300/4.5-5.6 Gより画質はこちらの方が好みな気がする。まだ使い込んでいないので、何とも言えないが、今のところ満足している。
さすがに今回は買値以上で売れる、というようなことは起こらないと思うので、望遠域はこの1本で何でも撮っていこうと思う。
しかしα7CRに動きの軽いAFレンズを付けると、AF-Cが猫や鳥の瞳を捉えて離さないね。本当にすごいわ。でも完全に撮らされている状態だわ。
まぁ本格的に鳥を撮るには、全然焦点距離が足りない。彼らはレンズの焦点距離をmmじゃなくてmで表記するに違いない。
ということで、私のαシステムはこれで完成。・・・って、今年何回書いているんだろう。20-40/2.8と50-300/4.5-6.3のズーム2本に、35/2, 50/1.4, 85/1.4, 100/2.8の単焦点4本。計6本。なかなかいいんじゃないかな。αシステムの構築に、ほぼ1年かかった。










