X-E5とXF23mm F2.8に思うこと

 私はフジのボディを新しく買う気がないので、そんな人間の感想などどうでもいいのだが。

X100V

XF23/2.8

 全群繰り出しでDCモーターと言うと、フジユーザーなら9割の人がXF35/1.4を思い出すだろう。あ、あれかぁ・・・と。駆動するレンズ群自体が軽いから、あれよりは良いのだろうとは思うが、XF23/2には及ぶべくもないだろうなぁ。とはいえX100シリーズのレンズもろくなAFではないので、フジではよくあることだ。

 どうでもいいが、フジのF2シリーズ(XF23/2, XF35/2, XF50/2など)のことを海外の人はFujicronって呼んでるんだなぁ。ちょっと前に知った。Light Lens LabのSummicronコピーをChinacronと呼んでいるのは知っていた。

 話をXF23/2.8に戻して・・・数字的なスペックは良いと思う。これとX-E5を組み合わせれば、X100よりも1段暗くてEVFもドット数が少ないけど、レンズ交換できる(ほぼ)X100となるだろう。X100よりは操作性が良さそうな絞りリングもあるし。またX100じゃなくて単体のパンケーキレンズとしてみれば、割と寄れるというのはグッドポイントだと思う。実写はこれからいろいろ出てくるだろう。

 私にとってこのF値のボケ量はストレスがたまりそうだが、それはボケ依存症である私の問題だ。GR IIIよりはボケるだろ。あと小口径レンズ全般だが、前から見たときレンズが小さすぎて、単に見た目がいまいちテンション上がらない。ファインダーを覗いていると関係ないんだけど。

 ま、X-E5を買う人なら、3万円?足してこのレンズキットを買うべきだろうな。そして3万円で私に譲ってくれ。

X100V

 結論:全体的にはいい感じ。あとは写り次第。でも、X100Vがあるから買わない。


X-E5

 あいかわらずのっぺりした上部前面のデザインはあまり好きじゃないが、AF補助光?がX100でいうところの光学ファインダーの位置にあって、ちょっとデザインのバランスが良くなった。私はX-E1でフジユーザーになり、その後X-E3も使っていたが、それらと比べるとかなり洗練されたなぁ、質感高そうだなぁと思う。

 視度調節ダイヤルとフィルムシミュレーションダイヤルはちょっと野暮ったい。主張しすぎだと思う。XF23/2.8は従来品質っぽいので、組み合わせると質感が合わないような気がするが、実物を見ないと分からない。

 しかし、もう完全に以前のX-Eシリーズとは立ち位置が違っている。これ1台で当時のX-E1新品が4台近く買えるぞ。私が中古で買ったX-E3なら5台買えるぞ。EconomyのEじゃなかったのかw

X100V・・・をα7CRで撮影

 もし手振れ補正をなくすことで5万円くらい安くなるなら、またアルミ削り出しをやめて塗装にすることでさらに何万円か安くなるなら、そっちのほうが私は嬉しい。高級ブランドを目指して、入門機のX-M5を除く廉価ラインを削っているのか知れないが、もうX-T50やX-T5との棲み分けが分からない。まぁそういう戦略なのだろうが、どれも値段も性能も似たようなオールラウンダーばかりで、外観だけ違うラインナップというのは、なんか刺さらない。

 私にとってX-Eシリーズは画質だけは上位機種と同等だが、小型軽量&廉価のために贅肉を落とし切って、カメラ性能じゃなくてセンスと足でジャイアント・キリングするスチル特化機、ってイメージだったんだけどなぁ。X-T5とほぼ同等性能の高級機(≒フルサイズ並みの価格)なんだったら、そこらのジャイアント(フルサイズ機)にも勝って当たり前、と思ってしまう。私にとってはX-E3が完成形だった。

X100V

 あと、意外と重いな。サイズはそんなに増えていないので、持ってみると凝縮感があるのかもしれない。これでグリップが良ければ、気持ちよさそうだ。しかし、アルミ削り出しの軍艦部が重くてトップヘビーだったら嫌かもしれない。

 どうでもいいが、レンジファインダー型のカメラの場合、出っ張ったファインダーがないからカメラ上部を軍艦部と呼ぶのは違和感がある。まぁ・・・二次大戦ごろの全通式甲板の空母型ってことで?

 色は私なら断然ブラックだ。X100もそうだけど、クラシックデザインのシルバーはちょっと演出過多に思う。私のX100Vは店頭在庫のラスト1個だったから選べなくてシルバーだけど、元々はブラックの方が欲しかった。

X100V

 結論:要するに私はターゲット顧客層じゃないのだろう。欲しくならなかった。

 私は引き続きX100VとX-T5とGFX50S IIを使う。

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