XF35mmF2雑感

レンズ雑感、第2弾。

  • レンズ:FUJINON XF35mmF2 R WR
  • 評価:89点

FujifilmのXマウントには単焦点レンズが多く、評価の高いレンズも多い。特にXマウントユーザー必携レンズと言われるのがXF35mmF1.4である。しかし、私がここで語ろうとしているのはXF35mmF2の方である。F1.4の方はまた今度。

2013年にFujifilm X-E1を買い、その絵作りの素晴らしさに度肝を抜かれた。

2015年、もう今後はミラーレスだなと強く感じ、ここらで純正の標準レンズを買おうと思った頃に、このXF35mmF2が新型レンズとして登場した。定評のあるXF35mmF1.4かで迷った挙句、F2の方を買った。まぁ、数年後にはF1.4の方も買って、今も両方所有している。

APS-Cセンサーで35mm F2というスペックは、まぁ誰もが知るように、そんなに大きくはボケない。寄れば背景はぼかせるけど、錯乱円は上の写真程度。

軽量コンパクトで、レンズ自体の質感も良い。

先細り形状は、まぁかっこよくはない。フードは使っていないが、ライカ風の穴あきフードは似合うだろう。

とにかく安定感抜群。サプライズはないが、確実にいい仕事をする。5年前、金沢に旅行に行ったときは、これ1本しか持っていかなかった。贅沢。

今ならこのAF速度のレンズも多々あるが、当時は爆速AFにびっくりした。

色合いは結構こってり、コントラストも高い。線は比較的太め。この辺はそんなに好きじゃない。

すっきり、ふわっとボケる現代的で優等生な写りで、どこにも引っ掛かりがない。

XF35mmF1.4も1段明るい割にかなり軽量コンパクトで、写りが素晴らしいので、その影に隠れている本レンズだが、もっと評価されるべきだと思う。開放F2でよければ、このサイズでこの性能が出せるんだ、という驚き。

フジはこういう軽量コンパクト路線も出してくれるのが好きだ。最近の日本メーカーは大艦巨砲主義が過ぎると思う。

何の不満もない最高のカメラであるX-T2とも相まって、撮影中も一切ストレスはなく、出てくる絵にもほぼ満足。

まぁ、あと5cm寄れればなぁ。